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Claude Code Agent Teamsで変わる開発スタイル — AI秘書構想への第一歩
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Agent Teamsとは
2026年2月5日、AnthropicがOpus 4.6と同時に発表した実験的機能。 従来のSubagentが「1セッション内で子タスクを実行→結果を親に返す」だけだったのに対し、Agent Teamsは複数の独立したClaude Codeインスタンスが互いにメッセージを送り合い、共有タスクリストで自律的に連携できる。
| 項目 | Subagent | Agent Teams |
|---|---|---|
| コンテキスト | 親セッション内 | 各エージェントが独立 |
| コミュニケーション | 結果を親に返すのみ | エージェント間で直接メッセージ |
| 協調方法 | 親が全体管理 | 共有タスクリストで自己調整 |
| トークンコスト | 低い | 高い(人数分) |
有効化と基本の使い方
// settings.json
{
"env": {
"CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS": "1"
}
}
有効化したら、自然言語でチーム構成を指示するだけでいい。
PR #142をレビューするチームを作って。
- セキュリティ観点の担当
- パフォーマンス観点の担当
- テストカバレッジ検証の担当
それぞれレビュー後に所見を報告して。
リードエージェントがチームを作成し、タスクを割り振り、各メンバーが並列で作業を進める。
実践的なユースケース
1. 並列コードレビュー
1人のレビュアーは特定の観点に偏りがち。セキュリティ・パフォーマンス・テストカバレッジをそれぞれ独立した担当に分けることで、網羅性が上がる。
2. 競合仮説によるデバッグ
原因不明のバグに対して複数のエージェントが異なる仮説を同時検証。互いの仮説を「反証」し合うことで、単一エージェントのアンカリングバイアスを回避できる。
3. クロスレイヤー開発
フロントエンド・バックエンド・テストをそれぞれ別のエージェントが担当し、同一ファイルの競合を避けながら並列開発。
自分が注目している点:Skillsとの組み合わせ
Agent Teamsの真価は、Skillsと組み合わせたときに出ると考えている。
Skillsの仕組み
.claude/skills/ 配下に SKILL.md を置くと、Claudeが文脈に応じて自動的に読み込む。
.claude/skills/
└── daily-digest/
├── SKILL.md # メイン指示
├── sources.md # 情報ソース一覧
└── templates/
└── report.md # 出力テンプレート
起動時にはメタデータだけ読み込み、必要になったときだけ本文をロードする設計なので、大量のスキルを入れてもコンテキストを圧迫しない。
構想:AI秘書による日次情報収集
自分の2026年の目標は「Skillsを使って毎日の情報抽出を自動化し、GitHub・Claude Code・各種ソースから必要な情報を集約するAI秘書を作る」こと。
具体的にはこんなワークフローを想定している。
- 情報収集Skill — 指定したGitHubリポジトリの更新、技術ブログのRSS、SNSの特定トピックを巡回
- 要約・分類Skill — 収集した情報をカテゴリ別に要約、優先度タグ付け
- レポート生成Skill — 定型テンプレートに沿って日次ダイジェストを生成
- Agent Teamsで並列化 — 各ソースの巡回を別エージェントに分担させ、最後にリードが統合
Agent Teamsがあれば、ソースごとに独立したエージェントが同時に動き、収集完了後にリードエージェントが統合レポートを作成する——という構成が現実的になる。
運用上の注意点
- トークンコスト:チームメンバー数に比例して増加。5人チームなら最低5倍。ルーチンタスクには単一セッションの方がコスパが良い
- ファイル競合回避:同一ファイルを複数エージェントが編集すると上書きが発生する。担当ファイルを明確に分ける
- セッション再開の制限:現時点ではin-processモードのチームメイトは
/resumeで復元できない - ネストの制限:チームメイトがさらにチームを作ることは不可。リードだけがチーム管理権限を持つ
まとめ
Agent Teamsは「AIエージェント1体で何でもやらせる」から「役割を分けたチームで並列に動かす」へのパラダイムシフト。まだ実験的機能だが、Skillsと組み合わせれば情報収集から開発まで幅広い自動化が見えてくる。
まずは小さなタスク——PRレビューやリサーチ——から試して、チーム運用の感覚を掴むのが良さそうだ。自分はSkillsベースのAI秘書構築を今年の具体的な目標として進めていく。